科目名: △障害児・者心理学特論
担当者: 木谷 秀勝

対象学年1年 クラス[001]
講義室 開講学期通年
曜日・時限時間外 単位区分選択,選必
授業形態 単位数2
準備事項
備考

講義の目的・ねらい(講義概要)今回の講義では、現在学校や社会で大きな関心を持たれている高機能自閉症及びアスペルガー症候群を中心にして、軽度発達障害児・者への理解や対応に関して、臨床心理学の視点から検討することを目的とする。特に、障害をもつことによる困難性と合わせて、障害を抱えながらも「自分らしく」生きていくことに苦悩する結果生じてくる内的世界の葛藤の問題や二次的な社会適応上の問題について、多くの事例を紹介しながら、講義を進める。
講義内容・演習方法(講義企画)講義は次の3点から構成する。第一に、軽度発達障害全体の概説と基本的な臨床像を説明する。第二に、現在学校現場で進められている特別支援教育、そして、各地で進められている地域支援の実践例を紹介しながら、高機能自閉症及びアスペルガー症候群に対する生涯にわたる支援システムの重要性について検討する。第三に、児童期から成人期までの事例を紹介しながら、内的世界の豊かさと裏腹に持つ傷つきやすさへの理解と臨床的対応について検討する。
評価方法・評価基準評価方法は次の3点から行う。第一に、出席状況(原則的に、全ての講義に出席すること)。第二に、講義における積極的な姿勢(特に、質疑応答や討論での積極性)、第三に、レポート内容(2回実施する)。以上の3点で行う。
履修の条件(受講上の注意)将来の臨床心理士を目指す目的が明確であること、また、事例検討を通しての理解が必要なので、秘密保持(講義を行う側も最大限配慮する)を行えること。
教科書特に指定はなし。
参考文献杉山登志郎 編 「アスペルガー症候群と高機能自閉症の理解とサポート」・「アスペルガー症候群と高機能自閉症 −青年期の社会性のために」(ともに学習研究社)。「教育と医学」2005年12月号。
特記事項(その他)